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2021.03.08

中2 探究の授業を紹介いたします 前編

先日のNEWS&TOPICSで、中学1年で行われた探究の授業「洗足 フシギ発表!」を紹介いたしましたが、今回は中学2年で行われた探究の授業を前編・後編に分けて紹介いたします。
本日は前編として、授業のコンセプトと授業内容の紹介をいたします。

中学2年の探究の授業は、昨年10月から今年2月までの期間に、全8回で実施しました。
中学3年、高校2年で行われる研究論文の執筆を念頭に、論文の要となる「仮説」を立てる練習が主な活動です。
その内容は、以下の3段階に大別されます。

1 自分の興味関心を探る
マインドマップや語群を活用しながら、日常の中で自分はどのようなことに興味を持っているのかを探っていきます。
マインドマップによって自分では普段意識することのない興味関心に気づき、また語群を使用することでその興味関心をさらに絞り込んでいきます。

2 興味関心のある内容を仮説の形式で表現する
仮説には、YES/NO形式であることや、実証可能な表現を用いることなど、いくつかのルールがあります。
例えば、単に「元気である」という表現よりも、「平均寿命が長い」といった表現のほうがより実証しやすい表現と言えます。
そのルールに照らし合わせながら、自分の興味関心を仮説文として表現していきます。
「具体化する」という点がとても重要なポイントであり、かつ困難なポイントでもあります。

3 仮説として有効か検証する
自分で作った仮説文が仮説として有効かどうかの検証を行うため、冬休みに「仮説文に基づいて実際に資料を集めてみる」という活動を行います。
論文は執筆せず、資料を集める活動のみに集中することで、おのずと研究のアウトラインをなぞることができ、仮説文の有効性の検証に集中することができます。
冬休みに調べた内容はルーブリックでの自己評価を行い、また冬休み明けの活動の中でクラスメイトと相互アドバイスを与えあいながら、中学3年での研究論文執筆のイメージを強くしていきます。

次回の後編では、この3段階の活動に生徒たちはどのように取り組んでいったのか、具体的な事例を交えて紹介していく予定です。

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