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2026.10.29

高2 修学旅行事前学習 後編

前回のNEWS&TOPICSに引き続き、高校2年生の修学旅行に向けた取り組みをご紹介いたします。

今回は、北陸・三重・兵庫の3コースについて、修学旅行委員の生徒たちが進めてきた事前学習と、現地での学びに向けた意気込みをお伝えいたします。

3 北陸コース

私たちのコースでは、石川県や白川郷を訪問します。
金箔や加賀友禅、兼六園などの伝統技術や職人の知恵に触れ、人間と文化・自然が調和して生きるヒントを探ります。
また、能登半島地震の被災地を訪れ、震災の実情や復興の歩みを肌で感じ、防災や今後の探究活動につなげたいと考えています。
更に、白川郷の自然と調和した集落の暮らしから、環境を守り、持続可能な社会を築く大切さを学びます。

事前学習では、東京にある石川県の事務所を訪れ、震災の状況から伝統や歴史、観光地まで幅広く学びました。
また、伝統工芸青山スクエアで全国の伝統工芸について学び、江戸たいとう伝統工芸館では職人の方のお話や実演を通じて、都市における伝統工芸への理解を深めました。

更に、伝統技術を外国人の職人見習いやAI・ロボットに継承させることは『伝統の継承』といえるのか、被災した街は元通りにするべきか、新しい街づくりを進めるべきかというテーマで対話しました。
伝統に込められた人々の思いや、復興における地域住民の意見の重要性など、多角的に考察しました。
見学や職人の方との交流を通じて、事前の対話での意見が変化した生徒もいました。

現地では、伝統技術が受け継がれてきた背景や、自然と共生する暮らしの知恵を学びたいです。
また、被災地の現状や復興に携わる人々の思いに触れ、災害に強い地域づくりと伝統・文化の継承を両立する方法について考えを深めます。

4 三重コース

私たちのコースは三重県の四日市市、いなべ市、鳥羽・伊勢エリアを訪れます。
この地を選んだ理由は、負の歴史である四日市ぜんそくの克服という側面と、海女文化や伝統技術に見られる自然と調和した暮らしの両面から、持続可能な社会のあり方と自然との共生について多角的に学べると考えたからです。

これまでに行ってきた事前学習では、まず四日市公害の歴史や現在の環境保全の取り組み、さらに三重の伝統文化である海女さんや真珠について調べ、基礎知識を深めました。
その上で『もし1960年代の立場なら街の発展と健康のどちらを優先するか』『時代や自然に合わせて伝統の味や形を変えるべきか、元の製法にこだわるべきか』という問いについて班内で活発な対話を重ね、『現地で確かめたい仮説と疑問』を導き出しました。

また、7月15日のフィールドワークでは、同じく大気汚染を克服した川崎市を訪れ、環境回復のプロセスや最先端技術について学び、比較するための視点を得ることができました。

これらの学びを通じて、私たちは環境保護の責任と自然の恵みを生かす知恵を、単なる知識ではなく自分事として捉えたいと考えています。
現地での実体験を通して、持続可能な未来を自らの手で創っていくための視点と行動力を身につけられるよう、本番の修学旅行に臨みます。

5 兵庫コース

私たちのコースは神戸市、豊岡市を訪問します。
この地を訪れる理由は、コウノトリの野生復帰を通した『人と自然の共生』や、震災の記憶に基づく防災意識の向上、過疎化対策や農業ビジネスといった地方創生の実例、そして神戸の都市開発やベイエリアの復興プロセスを多角的に学べるからです。

これまでに実施した事前学習では、訪問先ごとの問いや仮説を整理するワークシートの記入や、コウノトリと天橋立に関する調べ学習を行いました。
また、阪神・淡路大震災について調べた内容を発表したり、クイズを作成したりして理解を深めました。

更に、7月15日のフィールドワークでは、横浜市防災センターで地震や火災の恐ろしさと自助・共助・公助の大切さを学んだほか、NPO法人うみつくり研究会の方からの講演を通して都市での自然保護や自分たちにできる取り組みを考えました。

これらの準備を経て、現地では環境保全やフェアトレードなどの社会課題を自分の問題として捉える視点や、コウノトリを育む持続可能な農業・ビジネス戦略を深く学びたいと考えています。
また、過去の震災の教訓を踏まえて都市直下型地震に備える防災意識を高めるとともに、地方の過疎化や少子高齢化に向き合い、地域の魅力を見つけて問題を解決する力を身につけていきたいです。

各コースでは、修学旅行委員を中心として、生徒たちが自ら問いを立て、現地での学びを深めるための準備を進めてきました。

事前学習で得た知識と現地での経験を結び付けることで、多様な視点から物事を考え、社会の課題に主体的に向き合う姿勢を育んでほしいと願っています。
今回の修学旅行が、生徒一人ひとりにとって、今後の成長につながる充実した学びの機会となることを期待しています。

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