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2025.11.04

John Locke Institute Essay Competition 優秀賞受賞

「John Locke Institute Essay Competition」において、高校2年S.Lさんが、全世界からの63,328作品の中から心理学部門「優秀賞」に選ばれるという快挙を達成しました。
また、高校1年I.SさんとF.Kさんが、全応募作品のうち18%のみが通過となる候補者リストに名を連ねました。

このコンテストは、オックスフォード大学およびケンブリッジ大学の教授陣が関わる教育機関 John Locke Instituteが主催する、世界的に有名な高校生向け英語エッセイコンテストです。
世界中の中高生(主に15〜18歳)が、哲学・政治・経済・歴史・心理学・神学などの分野からテーマを選び、2,000語以内の英語エッセイを執筆します。

高校2年Sさんは、心理学部門に挑戦し、「人間の感覚や知覚に基づく生物学的制約、認知プロセス、そして社会文化的影響が客観性を不可能にしている」ことを論じました。
そして、「客観的」だと信じているものは、実際には主観的な経験に過ぎないということを示していきました。
この論が高く評価され、最終選考に進み、見事優秀賞(High Commendation)に輝きました。

一次審査を通過し、全応募作品の中から18%の候補作品に選ばれた高校1年I.SさんとF.Kさん。
Iさんは、哲学部門で挑戦し、「なぜ動物は、利益はあるが、権利はないのか」というテーマで書き進めました。
理想は、動物が利益と権利の両方を所有することだが、現実的に考えると、動物を使った実験や農業を完全に撤廃することは不可能なため、動物の利益の所有を尊重し、動物福祉などに基づいた達成可能な解決策を取り、動物を良く扱うべきであると主張を展開しました。

Fさんは、法律部門で挑み、「私有財産を守るために、ある人が他人にどのような危害を加えることが許されるべきか」というテーマで取り組みました。
ジョン・ロックの考えやアメリカの法律と判例を使用し、結論として私有財産は大切であるが、人間の命より重いものではなく、致死的な力の行使は原則として許されるべきではない。また、加えられる危害は、当初の脅威に対して比例した範囲内でのみ認められるべきである、ということを証明していきました。

なお、高校2年Sさんは、「IIBCエッセイコンテスト」でも素晴らしい成果を収めました。
こちらについては、明日のNEWS&TOPICSで紹介いたします。
どうぞ、お楽しみに。

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