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2020.10.23

卒業生の活躍をレポートします

洗足学園は社会に有為な女性の育成を掲げ、日々教育を実践しています。
本校の卒業生は社会でどのような活躍をしているのか、今回は2006年に本校を卒業した中川加奈子さんの活躍をレポートします。

中川さんは本校卒業後、東京海洋大学に進学、大学では海洋物理学を専攻し、学びを深めました。
同校を卒業後、「郵船ロジスティクス株式会社」に入社、現在は船舶・航空などの輸送手段を利用し運送を引き受けるフォアダー業務の中でも海外への輸出を担当し、8人のチームをまとめるチームリーダーとして活躍しています。

洗足学園在学中は英語が苦手であったと謙虚に語る中川さんですが、現在の業務ではクライアントとのやり取りは英語が半分以上を占めるとのこと。
「大学でも論文は英語でした。語学の基礎を洗足でしっかり学べたことが役に立ちました。」と語ってくれました。
大学で海洋に関する学問を学んだことから、船会社を目指すことに決めた中川さんですが、その中で「物流」の大切さを知ります。
物流はインフラと同様に生活の土台となるもの、物流から人々の生活を支えたいとの思いを強くし、郵船ロジスティクスに就職しました。

現在の仕事のやりがいについて尋ねると、こんなエピソードを語ってくれました。
「コロナ禍の中で、海外にマスクを運送する依頼を受けました。
しかし、届けなければならない期日のリミットが間近に迫っている無理がある発注でした。
厳しい状況ではありますが、短期間で届けるための様々な輸送手段を検討し、各方面にアプローチを行い、何とか期日までマスクを届けることができました。
その時にお客様より心からの感謝をいただきました。
この仕事をやっていて本当に良かったなと思う瞬間でした。」
仕事をするにあたって、語学をはじめ幅広い学力が必要なことは言うまでもありません。
それに加えて、「他者に奉仕する精神が大切」と語ってくれました。
このエピソードからも中川さんが大切にする精神が大変良く伝わってきました。

日々の仕事を行っていく上で「奉仕の精神」と共に大切だと感じるのは「『話の引き出し』と『幅広い教養』を持つこと」と中川さんは話してくれました。
「クライアントとコミュニケーションをとる際にも、チームのメンバーと協働する際にも、幅広い教養に基づいた話の引き出しはとても大切です。」と続けます。
そのために毎日のニュースの視聴をはじめとした日々のインプットを欠かさない中川さん。
自らがまとめるチームのメンバーともこの引き出しを使って情報共有を行っているそうです。
「仕事をしていく上で、チームビルディングは何よりも大切です。」と語る中川さんに、生徒たちがコミュニケーションを円滑に行い他者と協働していく際のアドバイスをもらいました。
「自分の意見をきちんと言うこと。そして、相手の意見をしっかりと聞くこと。当たり前かもしれませんが、とても大切なことです。」と語ってくれました。

是非在校生たちに講演をしてもらいたいとの宮阪校長先生の依頼を快諾してくれた中川さん。
今から講演が待ち遠しいです。
 

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