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2024.03.22
生徒活動報告「YEAR BOOK~年輪~」が完成しました
本校では、生徒たちの学園での一年間の活動を生徒たち自らの手でまとめた記録である「YEAR BOOK ~年輪~」を年度末にデジタル発行しています。
2023年度のYEAR BOOKが完成し、この日、編集の責任者であり生徒会専門委員会の一つである報道委員会の委員長が校長室を訪れ、宮阪校長先生にプリントアウトされたものを手渡しました。
体育祭や彩羽祭(文化祭)、紫陽祭(合唱コンクール)をはじめとした学内行事、学年単位で行われる修学旅行やホームルーム研修といった宿泊行事、部活動や委員会活動。
生徒たちの歩んだ一つ一つの軌跡を、リーダーとなって導いた生徒の代表がそれぞれ振り返り、自らの感じたこと考えたことを感想として綴っています。
その文章には、試行錯誤の様子や失敗の中から得た経験、成功に導いた時の感動が瑞々しく表現されていました。
常に前を向き成長していく生徒たちの思いの込められたYEAR BOOKは、本校の宝と言えます。
来月からは、記念すべき100周年となる新たな1年が始まります。
生徒たちの更なる挑戦と飛躍が期待されます。
2024.03.14
高2 リーダーとしての一年を振り返る対話を行いました
本校では、幸福な自己実現を果たす力を涵養するため、生徒同士が問いを出し合いながら考えを深めていく、「対話」の時間を大切にしています。
先日、高校2年では、「これまでの自治活動の経験を通じて培ってきた力を、どのように残り1年の学園生活に活かしていくか」をテーマとした対話を行いました。
この一年間、高校2年生たちは、自治活動のリーダーとして活躍してきました。
今回は、生徒会役員が司会を務め、部活や委員会のリーダーとして活躍してきた部長、委員長がグループのファシリテーターを務めました。
対話は、終始和気あいあいとした雰囲気で、会場となった小体育館には笑い声が絶えず響きわたっていました。
「同級生のなかで尊敬している人物は誰か」という問いかけから始まり、「その人のどこを真似できるか」、「周囲からより応援される集団とはどのような集団か」と発展していきました。
目標に向けて謙虚に努力し続けられる人、周囲をよく見て気遣うことのできる人など、同級生の名前を次々に挙げながら話し合っていく中で、各々が理想とする人間像が具体的になったようです。
対話をふりかえった生徒の感想には、次のような言葉がありました。
・身近にロールモデルとなるような友達がたくさんいることで、日々良い刺激を受け、楽しく勉強ができるこの環境を活かしていきたい。
・応援されるためには人を応援することが大事であると強く実感した。周りにいる人に今まで以上に敬意を払っていきたいと思う。
・尊敬できる人の共通点を考えることで、勉強を全力で頑張るときと、視野を広くもつときのメリハリをつけることが重要だと気づいた。
今回の対話を終えた後、生徒たちは感想をまとめるとともに、改めてどのように学習に臨んでいくかを言語化し、決意として記しました。
対話をきっかけに、周囲を見渡しながら自分をも俯瞰していくことや、努力しあえる友人に恵まれた環境の中で互いに応援し合っていくことの重要性を実感することができたようです。
これまでに育んできた同級生との絆が、これからの躍進に繋がっていくことでしょう。
2024.03.13
中2 「NICUいのちの授業」が行われました
3月6日(水)、神奈川県立こども医療センター新生児科の豊島勝昭先生による「NICUいのちの授業」が行われました。
豊島先生は、長年にわたって新生児医療の最前線に立たれており、2015年・2017年に放送された周産期医療を題材としたテレビドラマにおいて医療監修も担当された先生です。
授業では、ドラマの一場面やニュースで特集された映像を用いながらお話しいただきました。
生徒たちは、緊迫しつつも、思いやりにあふれた医療現場を感じ取ることができました。
講演会後も生徒から多くの質問が投げかけられ、その一つ一つに豊島先生は生徒の気持ちに寄り添いながら返答してくださいました。
生徒たちの感想を一部掲載いたします。
「最初に驚いたのは赤ちゃんの約33人に1人はNICUに入院していることです。想像以上のことです。私は身体が小さいわけでもなく、障害もないので、生まれてから、または生まれてすぐから障害をもつ子たちの気持ちを完全に理解することはできません。私は街中でチューブをつけた子を見たら思わず見てしまう人間です。でも、今回の講演で同情の気持ちだけを向けるのはやめようと思いました。その子たちが笑っている姿を見て一緒に笑える人間になろうと思いました。」
「『高い山を目指しているだけだと足元の花に気づけないかもしれない』という言葉がすごく印象に残りました。もちろん、大きな目標を目指すことはすごいことだと思いますが、それに夢中になりすぎると周りの人たちの優しさや自分では当たり前と思ってしまっている『幸福』に気づけないのだと思います。今の自分の日常に感謝しようと思います。」
「先生の患者さんたちの気持ちに寄り添った治療をするということがとてもいいなと思いました。医師と言うと何がなんでも命を優先するというイメージでしたが、やはり人間は感情が大切なので、先生の治療で少しでも救われている患者さんやそのご家族がたくさんいるのだろうなと思いました。」
生徒たちはこの授業を通じて、命の尊さに改めて向き合い、深く考えることができました。
2024.02.29
研究論文発表会の進捗状況を実行委員長が報告しました
本校では、中学3年と高校2年で、探究活動の集大成として研究論文を執筆いたします。
先日のNEWS&TOPICSでは、高校2年生たちのこれまでの研究論文への取り組みと、学年内で行われた発表会の様子をお伝えしました。
高2生たちは、これまでの研究論文活動の総まとめとして、3月7日(木)に実施予定の「研究論文発表会」本番に向けて、着々と準備を進めています。
この発表会の要となる12名の生徒実行委員たちを取りまとめる実行委員長のI.Nさんが校長室を訪れ、進捗状況の報告と当日に向けた意気込みを宮阪校長先生に伝えました。
3月の発表会では、全高2生が発表を行う「ポスターセッション」と各クラスの代表者が大講堂で発表を行う「発表会」の2部門で構成されます。
各クラスの代表者選出の際に実行委員の生徒たちが独自に作成したルーブリックを使用するなどの工夫した点やこれまでの軌跡を、Iさんは詳細に説明していました。
「展示」「公演」「広報」の3部門を統括しつつ、学年全生徒を率いていくIさんは、この発表会を体育祭や彩羽祭のように全員を巻き込んで成功に導いていきたいと抱負を語ってくれました。
先日の学年内発表の際の生徒たちの生き生きとした姿、凛とした姿勢で校長先生にプレゼンテーションを行うIさんの姿から、3月の発表会が全ての参加者の心に残る素晴らしいイベントになると確信いたしました。
研究論文発表会当日の様子は、こちらのNEWS&TOPICSで紹介して参ります。
2024.02.28
中学生が「Oxford Big Read」で特別賞を受賞しました
本日は、中学生の学外活動での活躍をお伝えいたします。
昨年募集が行われ、先月受賞作品が発表された「Oxford Big Read 2023」にて、中学1年生のH.Iさんと中学2年生のK.Sさんの作品が、Honrable Mention(特別賞)に輝きました。
「Oxford Big Read」は、洋書を読み、その内容と感想をアートと共にポスターにまとめる中高生を対象としたオックスフォード大学出版局が主催するコンテストです。
本校では、TEA LIBRARYやSKYLIGHT READING ROOMにある4,000冊を超える洋書を有効活用し、生徒たちが「多読」を通して英語に親しめる環境を整えています。
今年度は中学3学年の生徒たちが、このコンテストに夏休みの期間を利用して取り組みました。
H.Iさん、K.Sさんの作品は、ポスター(アート)としてのクオリティーに加え、英語の文章が正確に、自然な表現で書かれていることが高く評価されました。
ポスターを目にした人が、その本を読みたいと思える素晴らしい出来上がりには、感嘆を禁じ得ません。
学年掲示板に掲出された応募作品、受賞作品に、多くの生徒たちが足を止め、本の紹介を豊かな表現で書き綴った英文を味わうと同時に、ポスターの芸術性を鑑賞していました。
本校では、生徒たちの積極的な挑戦を、今後も応援していきます。
2024.02.22
高2 研究論文学年内発表会を行いました
先日のNEWS&TOPICSでは、高校1年生と中学3年生の合同探究授業について紹介いたしましたが、今回は高校2年生の取り組みを紹介いたします。
本校では、中学3年と高校2年で、探究活動の集大成として研究論文を執筆します。
高校2年の生徒たちは、この1年間各々が興味を持ったテーマについて、仮説を立てて実験をしたり、大学の研究者や官公庁・民間企業の方に連絡をとって取材したりと、各々工夫を凝らして研究を行ってきました。
12月にはその成果を研究論文としてまとめて提出し、要旨を英語で執筆しました。
提出された論文は、どれも生徒たちが卒業後の将来にわたって、専門的な研究を遂げていく片鱗を垣間見せるもので、大学生に肩を並べる質を誇るものも少なくありません。
3月には、高校2年生と同じく研究論文の執筆を行ってきた中学3年生、そしてこれから研究を進めていく高校1年生、さらに保護者やお越しいただいた外部の専門家の皆様に向けて、研究の成果を口頭発表する発表会を予定しています。
先日、その予行演習と、大講堂で発表する代表生徒の選考を兼ねた学年内の発表会が行われました。
高校2年では、探究活動の発表会の計画・運営は各クラスの進路・探究委員の生徒たちが主体となって行っています。
研究内容自体は個人で追究していくものですが、その成果を様々な形で他に共有することで、他者と学び合う場が開かれていきます。
委員の生徒たちは、このように「学びを増幅させる場」としての発表会をデザインすべく、話し合いを重ねてきました。
今回の学年内発表会に際しても「どういう研究が優れた研究といえるのか」に立ち返りながら、生徒間で相互評価を行うためのルーブリック(学習や活動の達成度の尺度を表で示したもの)を委員の生徒が作成しました。
生徒たちは発表を聞き、ルーブリックの基準に基づいて相互評価を行っていました。
発表会場では、ユニークな研究内容の連続に感心しながら頷く姿や、考察に対して別の立場から意見して議論したりする姿が見受けられ、知的関心の熱が高まっているようでした。
学年内発表会は、自分が結実させた研究が他者の知的関心を喚起することの達成感と喜びを実感する機会となったに違いありません。
2024.02.19
福祉委員の生徒たちの防災への取り組み
本校では自立に向けた教育の柱の一つに、生徒自治活動を掲げています。
自治活動の実践として、生徒会長を筆頭に役員・会計監査の生徒たちが活躍する生徒会活動や部・同好会・研究会の活動、体育祭・彩羽祭(文化祭)実行委員会の活動などが挙げられます。
これらの活動と並んで、自治活動の中心的役割を果たす活動が、生徒会専門委員会の活動です。
報道、放送、福祉、保健、美化、風紀、体育、図書の各委員会が、充実した学園生活を生徒たちが過ごせるように、独自の活動を行っています。
本日は、専門委員会の中から福祉委員の生徒たちの取り組みを紹介いたします。
今年1月1日に発生した令和6年能登半島地震を受けて、生徒たちは防災への意識を高めています。
日本に住む私たちは、いつ災害に見舞われてもおかしくありません。
福祉委員の生徒たちは、地震をはじめとした災害への備えを全ての生徒が進められるよう、防災に関してまとめた掲示を、先月アトリウムに掲出しました。
その内容は、地震のメカニズムの解説から地震発生時に取るべき行動、避難に関する注意点、防災マップに至るまで、実用的かつ分かりやすいものとなっていました。
こうした生徒たちの取り組みが、いざという時に自らの命を守ることに繋がります。
福祉委員の生徒たちは、防災への取り組みの他に、能登半島地震で被災された方々への募金活動を行うなど、積極的な取り組みを行っています。
生徒たちの活動を、洗足学園はこれからも支えて参ります。
2024.02.15
2月のアトリウム展示作品を紹介いたします
洗足学園では、感性を伸ばすことは学校教育における重要な要素であると考えています。
一流の芸術作品にいつでも触れることができる恵まれた環境の中で、生徒たちは音楽と共に美術や書道といった芸術の授業にも励み、素晴らしい作品を制作しています。
正面玄関を入りすぐの吹き抜けスペースであるアトリウムには、美術や書道の授業で生徒たちが制作した作品が定期的に展示されます。
その作品はいずれも力作ぞろいです。
生徒たちは楽しんで取り組み、芸術の素晴らしさを体感するとともに、自らの創造力と感性を伸ばしています。
作品の一つ一つからは、制作した生徒たちの作品にかける思いが伝わってきます。
そして、見る者に新鮮な感動を与えてくれます。
2月は、中学3年生たちが美術の授業でデザインした「グラデーション」が展示されています。
色を段階的に変化させ、美しい組み合わせ方を考えて構成しました。
縦横それぞれ18cmという限られたエリアに、色の組み合わせで自らの世界観をグラデーションで表現する生徒たちの取り組みは、意欲に満ち溢れたものでした。
WEB上ではありますが、どうぞ生徒たちの力作をご覧ください。
2024.02.09
ハーバード大学で行われた模擬国連大会参加者の活躍
本校では、生徒たちの学外活動への参加を積極的に推し進めております。
国内外の同年代との交流による啓発や学びは、視野を広げ、意識を高める上での貴重な機会となっており、生徒たちに大きな成長をもたらしてくれています。
世界各国で開催されている模擬国連大会への参加は、その学外活動のアイコン的な存在となっています。
1月24日から1月31日の日程で、高校生6名が米国ハーバード大学で行われた模擬国連大会に参加いたしました。
この日に向けて、生徒たちは昨年より準備を積み重ねてきました。
ハーバード大学での模擬国連大会で得た経験や感想を、生徒たちは校長室を訪れ、宮阪校長先生に語りました。
現地では、世界各地から集った同年代の参加者たちより、準備の手順からスピーチの方法に至るまで、様々な刺激を受けたと話してくれました。
チームとして参加することで、それぞれの役割を意識し、団結することの大切さを再認識することができたようです。
また、自信をもって話すことの大切さを実感することができたと、充実した表情で語ってくれました。
模擬国連大会の開閉会式、各委員会への参加、決議文の作成作業に加え、模擬国連の日程の合間にアメリカ東海岸にある大学(ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学など)を現地の大学に在学中の本校の卒業生の案内で見学しました。
海外大学のアカデミックな学風に触れ、学問に対するアプローチや学ぶということに対する大学生たちの姿勢を知ることで、より大きく視野を広げることが出来たようでした。
次なる目標として、「来月の洗足主催のジャパンメトロポリタン模擬国連大会にこの経験を生かしたい」「リーダーシップに磨きをかけて、みんなをまとめていきたい」「将来海外で活躍したい」とそれぞれが力強く語ってくれました。
今後も、洗足学園は生徒たちの挑戦を応援していきます。
2024.02.08
中2 英語×数学 教科融合授業を行いました
中学2年では、「英語の数学的表現を知り、表現の幅を広げてもらいたい」、「数学が言語を越えたツールであることを知ってほしい」、そして「勝負を楽しむ!」を目的とし、数学と英語の教科融合授業を行いました。
クラス内で4~5人のグループごとに、英語で書かれた9つの問題に6分間ずつ取り組みました。
辞書で単語を調べながらもグループメンバーと意見を出し合い、多くの問題を解ききることができました。
その後、クラス全体で1つの大問に15分間で取り組み、早く解けたメンバーがホワイトボードに解法を書くなどをして、皆で確認をしていました。
15分間全て使って解ききったクラスもあり、どのクラスも達成感に満ちていました。
最後に、小講堂に集まり、数学科の教員が英語を使って解説を行い、また、有志の生徒が解答の解説を行いました。
生徒たちからは、「数学の問題としては易しめであったけれど、英語の表現を知ることができ、学びがありました。」、「英語力のある友人と数学を得意とする友人がいてくれて、頼もしかったです。」、「クラス対抗ということで、自分たちのグループが全問正解したことが、クラスの得点につながって、嬉しかったです。」という声があがりました。
生徒たちがそれぞれ懸命に活動をする姿が見られ、とても有意義な時間となりました。
2024.02.07
高1・中3合同 研究論文・学外活動・探究授業ポスター発表会
1月25日(木)、高校1年生がポスター発表会を実施しました。
中学3年次に作成した研究論文のブラッシュアップ、これまでに参加した学外活動で学んだ内容、2学期に受講した探究授業で学んだ内容を、1枚のポスターとしてまとめ、発表を行いました。
高校1年では、夏のホームルーム研修においてポスター発表を実施いたしましたが、今回は中学3年生たちも参加をしました。
発表では聞き手を意識しながら、自らの言葉で伝えることを目標とし、生徒たちは懸命に発表を行っていました。
発表後、「たくさんの中学3年生や先生方が発表を聞きに来てくれて嬉しかったです。」「質問が鋭くて緊張しました。」「発表内容を褒めてもらい、自信につながりました。」といった感想を生徒たちは話してくれました。
今後も人の前で発表するという機会はたくさん訪れます。
今回の発表会はその第一歩として、貴重な経験となりました。
2024.01.29
合唱部がヴォーカルアンサンブルコンテストで銅賞を受賞
合唱部が1月20日(土)に開催された神奈川県合唱連盟主催「第26回かながわヴォーカルアンサンブルコンテスト」で見事銅賞に輝きました。
合唱部は、これまでも「NHK全国学校音楽コンクール 神奈川県コンクール」高校部門において銅賞を受賞するなど、その歌声が高く評価されています。
校内でも、定期的に開催されるアトリウムでの朝のミニコンサートや中学入学式での校歌の斉唱など、活発に活動を行っています。
合唱部の歌声は、ひたむきに続けてきた努力によって築き上げられてきたものです。
その歌声と共にいつも部員たちの顔には、爽やかな笑顔があります。
身振りを交えての合唱も、彼女たちの魅力の一つです。
この大会に参加した高1以下18名の部員たちは、力を合わせて当日に向けて練習を重ねてきました。
当日は、「てぃんさぐぬ花(沖縄わらべうた)」「ヒスイ」の2曲を歌いあげました。
次なる目標として、3月のコンサートに向けて取り組むと報告に訪れた校長室で力強く語ってくれました。
合唱部の生徒が精一杯努力を重ね、これからも素晴らしい経験を積むことを期待しています。
2024.01.23
神奈川県高校 器楽・管弦楽演奏会で弦楽合奏部が教育長賞受賞
昨年末の12月10日(日)に鎌倉芸術館で開催されました「第23回 神奈川県高等学校 器楽・管弦楽演奏会」において、弦楽合奏部が教育長賞を受賞しました。
弦楽合奏部は、中学1年生から高校2年生までの62名の部員が週4回の活動の中で、初心者から経験者まで、部員全員で技術の向上を目指しています。
主な活動として、文化祭公演と定期演奏会、そして今回受賞した外部でのコンクール等に向けて、クラシックからポップスまで幅広いジャンルの曲でパート練習や合奏を行い、練習を積み重ねています。
本校の弦楽合奏部の最大の特徴は、指揮者がいないことです。
部員全員の息を合わせることは大変なことですが、コンサートミストレスが中心となり、音が重ね合わせ、素晴らしい音色を生み出していきます。
1月14日(日)に行われた表彰式では、賞状授与の後、代表演奏としてヤナーチェク作曲の「弦楽のための組曲 第1・4・6曲」を演奏しました。
報告に訪れた校長室で、部長の高校2年S.Yさんは、大会に向けて短い時間ながらも創意工夫して、練習を行ってきたことを話してくれました。
また、常に目標を持ち続けることの大切さを、受賞を振り返って語ってくれました。
新年になり、現在は4月の定期演奏会に向けて新たな目標を定めて取り組んでいると話してくれました。
学業と両立し、生徒自治活動の大きな柱である部活動に取り組む生徒たちを、今後も応援していきます。
2024.01.22
高2 金融に関する講座が行われました
生徒たちは18歳で成年を迎えると、社会の様々な仕組みの中に、責任ある経済主体として参加することになります。
この日は、いよいよ1年後に成年を迎える高校2年生を対象に、日本ファイナンシャルプランナー協会から講師の方をお招きして、金融に関する講座を行いました。
生徒たちは将来はどんな立場で社会貢献していくかについて、それぞれに具体的なビジョンを描いていますが、働く大人を取り巻く仕組みについては、初めて知ることが多かったようです。
1時間目は、働き方やお金を運用することについて、様々な制度を具体的に学び、働き方の多様な形態や保険と貯蓄について、それぞれのメリット・デメリットを考えました。
また、お金を増やすための仕組みとして、金融商品の特性を知り、収益性とリスクを天秤にかけて判断することの重要性を実感していたようです。
今年から始まった新NISAの特徴に至るまで、網羅的で具体的な説明を受けることができました。
2時間目には、18歳から可能となる消費契約について学びました。
クレジット契約やインターネットを利用した契約を事例として、契約が成立するタイミングや、契約解除(クーリング・オフ)の可否などを確認しました。
未成年者が、親権者の同意なく行った契約については取消権を行使できますが、18歳となり成人した場合は、高校生であっても取消権を行使することはできません。
両者の合意に基づいて契約が成立することを踏まえ、契約を取り交わす際には慎重さが求められることを実感していたようです。
生徒たちは2時間の講義を通して、自ら情報を収集し、適切な経済行動を選択することの重要性を考えることができたようでした。
ファイナンシャルプランについて考えることは、自分の人生を具体的に思い描き、責任を持って行動することに他なりません。
来年度、18歳の誕生日を迎えると、生徒たちはいよいよ成人となります。
この講座は、自己の生き方を主体的に思い描く好機となったことでしょう。
2024.01.19
第7回中高等学校対抗交渉コンペティションで優勝しました
昨年末の12月17日(日)に開催された「第7回中高等学校対抗交渉コンペティション」において、初出場の高校1年S.Yさん、I.Sさん、F.Aさん、S.Mさんのチームが、見事優勝いたしました。
この大会は、学習指導要領の「社会」や「公民」において示される社会参画する力や合意形成する力を育み、アメリカ全土のロースクールではほぼ必修科目となりつつある「交渉学」の考え方や技能を身に付けることを目的に、2017年により開催されている大会です。
今回の交渉テーマは「漁業規制に関する国際的な商取引についての交渉」でした。
架空の2国が、該当海域での漁獲量減少をはじめとした漁業問題や貿易などに関して、交渉を行っていきます。
参加校は、赤白国を代表するレッド社と青黒国を代表するブルー社に分かれ、事前に配られた資料を読み、作戦を立てて交渉に臨みます。
生徒たちは、中学3年の公民の授業内で「交渉」について学んできました。
授業では、「人と問題を切り離す」「立場ではなく利害に焦点を合わせる」「双方にとって有利な選択肢を考え出す」「客観的基準を強調する」「最善の代替案(BATNA)を用意する」「約束(コミットメント)の仕方を工夫する」「よい伝え方(コミュニケーション)を工夫する」の7項目を指針とした「交渉」の概念を学びました。
高校1年では、「探究」の授業で外交交渉、実務交渉を扱い、この授業で身につけた知識や技量を発揮する場として、今大会に出場しました。
報告に訪れた校長室で、4人の生徒たちは、対戦ではありながらも問題を解決するにあたって白黒をつけるのではなく、お互いが納得をする結論を導き出していく「交渉」の素晴らしさを話してくれました。
相手を自分たちの主張で論破するのではなく、相手の気持ちになって考え、相手と友好な関係を維持することの大切さを語る生徒たちの表情は、充実感に満ちていました。
今後も挑戦を続けていく生徒たちを、洗足学園では応援していきます。
2024.01.18
高1 哲学対話を行いました
1月11日(木)、高校1年で「哲学対話」を実施しました。
哲学対話は、対話の参加者が輪になり問いを出し合い、共に考えを深めていくというものです。
社会が目まぐるしい速度で変化し、その構造が複雑化する中で、答えのない問いを他者と協同して考え抜く力が求められています。
本校では、こうした社会の中で、幸福な自己実現を目指して生き抜いていく力を養う取り組みの一環として、哲学対話の場を設けています。
高校1年は学年目標として「疑う」ということを掲げており、この「疑う」ことの集大成として、文学・音楽・絵画・古美術など様々な領域を深く方法的に「懐疑」し、鋭く強靭な思想の数々を残した批評家である小林秀雄氏のテキストと、生徒たちは格闘しました。
小林さんの時に晦渋で難解な論理を前にして、つまづき苦しみながらも、クラスメイトとの、そしてテキストとの対話を、和気あいあいと、時に真剣な面持ちで、楽しんでいました。
多様な角度から複数の意見を出して議論を交わし、小林秀雄さんの文章をも「疑」い、議論の遡上に載せようとする姿勢には、頼もしさを感じました。
生徒たちには、今後の人生の中でも、腰を据えて他者と対話し、粘り強く思考を深めていくという姿勢を持ち続けていってもらいたいと思います。
2024.01.17
中2 探究授業の様子をお伝えいたします
これまで連載形式で高校1年の探究授業の様子をレポートして参りました。
本校の探究授業は高校だけではなく、中学でも盛んに行われております。
本日は、中学2年の探究授業の様子をお伝えいたします。
中学2年では、クラスごとに与えられた問いを元に、3~4人の班で様々な角度から対話し、問いを練り直し、その問いに対して答えるための適切な資料を見つけ、読み、問いへの答えを提示するという探究の授業を行ってきました。
あるクラスに与えられた問いは、「安全性が100%保証された遺伝子操作があるなら、自分の子供の性別や特性を遺伝子操作するか?」でした。
この問いで対話をスタートさせたあるグループは、「遺伝子操作で遺伝子を変えられるとして、人間に不可欠なものとは何か」という問いに発展させていました。
また「世界の中で一番暮らしやすい国はどこか?」という問いは、「人間の幸せに必要なものは何か」となり、「人間とはどのような存在か」という普遍的な問いにいきついていました。
様々な角度から問い直すことのできる「良い問い」かどうかに対する目が育ってきたことが感じられます。
最終授業では、異なるテーマで探究を続けてきたグループの発表を聞きました。
生徒からは、次のような声を聞くことができました。
「何か1つの普段あまり考えることのないようなことについて、時間をもらってじっくりと考え、新たに問いを立て、それの答えも考えるということは面白かったし、同じ問いから派生した問いについての発表も、他のクラスの違うテーマでの発表も、どれもとても興味深く、また同じようなことをしたいと思った。」
「参考文献について、参考文献をただ示すだけではなく、どのようにその情報を使ったのか述べている班があり、問いとの関係がわかりやすくていいと思った。問いを見つけるための問いや、関係した問いなど、色々な問いの立て方があって考えをよく深めることができた。」
社会的に課題となっていることに対し、他グループの発表を聞き、多角的な視点から見つめ直すことで、現実社会の複雑さに思いを致すこともできたようです。
2024.01.11
Minerva Cafeに狩野探幽作の掛け軸が展示されました
本校では生徒たちに、本物の芸術に触れてもらいたいとの思いから、芸術に満ち溢れる空間を創造しています。
アトリウムに設置されたMinerva像をはじめ、校内には一流の芸術家の作品が数多く展示されています。
1月10日(水)、学園生活での憩いの場として利用されている「Minerva Cafe」に、狩野探幽作「松竹鶴之図 双幅」が飾られました。
狩野探幽は、江戸時代前期の狩野派画家で、初めて江戸幕府の御用絵師となった人物です。
11歳で徳川家康に謁見、13歳の時には2代将軍徳川秀忠に祖父である狩野永徳の再来と絶賛されました。
桃山時代に流行した豪華な画風とは違い、余白を生かした淡白で瀟洒な画風で一世を風靡し、以降狩野派の地位を確立しました。
Minerva Cafeに飾られた「松竹鶴之図」の双幅も、探幽の画風が遺憾なく発揮された作品です。
本作品をはじめ、奥村信之先生作Minerva像、人間国宝の濱田庄司先生の陶器、スタニスラフ・リベンスキー作のガラスアート、伝統技術の粋が尽くされた茶室「緑叡庵」など、本校の展示作品や建物には、まさに本物の持つ力があります。
教えられるのではなく、本物に触れ自ら感じるという経験は、生徒たちにとって必ずや人生の財産になるはずです。
これらの作品のある環境で中高6年間を過ごした生徒たちには、日本人として胸を張ってユニバーサルな活躍ができる大人に成長してもらいたいと思います。
2024.01.02
令和6年能登半島地震の発生を受けて ~生徒の皆さんへ~
在校生各位
2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震により被災された皆様、並びにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
このような困難な状況の中で、私たちには自助と共助の精神が必要とされます。
今は直接的な支援は難しいかもしれません。
しかし、一人ひとりが被災地に思いを馳せ、心を共にする気持ちを持ち続けることが、被災地の方々への心からの支援となります。
何か困ったこと、心配事がありましたら、以下の学校アドレスまでお知らせください。
皆さんの安全と健康を心から願っております。
そして、被災地の一日も早い復興と被災された方々に平穏な生活が戻りますことを心よりお祈り申し上げます。
連絡先メールアドレス
kinkyu0104@senzoku-gakuen.ed.jp(1月2日から1月4日まで)
洗足学園中学校・高等学校
校 長 宮阪 元子
2023.12.22
2学期を振り返って~高1 探究授業 Part3
連載をして参りました高校1年探究の授業の紹介。
今回のPart3で、2学期の探究レポートは最終回となります。
最終回は、生物の「種子の滞空時間を競う」、社会の「異次元の少子化対策にもの申す!」、数学の「『ゲームでの勝利』どこまで運か」を紹介いたします。
生物の「種子の滞空時間を競う」は生物の特徴からアイデアを得る「バイオミメティクス」を利用して、高所から落とした際に最も滞空時間が長いものを作成するという内容です。
生分解性物質のみ使用可能という条件のもと、既に存在している様々な種子の形状を調べ、生徒たちは自分たちのオリジナルの「種」を作成していました。
微調整を重ねて、授業の最後に10m近くの高さから落として時間を計測しました。
最長の滞空時間は9秒90でした。
社会の「異次元の少子化対策にもの申す!」は、少子化対策を批判的に検討し、どのような政策を行えばよいかを考え、提言をするという内容です。
神奈川県の担当職員の方もお招きし、現場をよく知る方からのご意見も伺いました。
生徒たちは、世界各国、あるいは都道府県、市町村でどのような取り組みが行われているかを調査し、少子化対策としてどのような政策が有効かを熟考していました。
生徒たちが提言した政策が、神奈川県では既に実現しているなど、実は想像以上に支援が充実していること等も知ることができました。
数学の「『ゲームでの勝利』どこまで運か」は、その名の通り、ゲームでの勝利にどこまで運が介在しており、どこまで自分の介入できる余地があるのかを数学的に考えるという内容です。
ゲームは、プレイヤーが交互に、縦横に複数個並んだ積み木をとっていき、最後の一つをとったプレイヤーが勝利するというものです。
積み木は、同一ターンに複数個とることができますが、横に連続している積み木のみ複数個とることができます。
複雑なルールですが、生徒たちはこのゲームの規則性を見出し、「必勝パターン」を発見していました。
なかなか規則性を見つけることができず、様々なパターンを書き出すなど、試行錯誤しているグループもありましたが、終了後は充実した表情を見せていました。
運の要素が大きいように思える事象にも規則性を見出し、それを数学的に表わせることを実感できたようです。
2023年のNEWS&TOPICSは本日の記事で最後となります。
今年一年ご覧いただきまして、心より感謝申し上げます。
新年は1月9日(火)より記事の掲載を行って参ります。
来年も本校の教育活動をわかりやすく皆様にお届けできるよう、努めて参ります。
どうぞ良いお年をお迎えください。