本校の大きな特色である独自の英語教育や種々の国際教育をここまで進化させてきた大きな要因が帰国生の存在にあります。毎年20名以上が入学してくる本校では、帰国生は決して周囲から独立した特異な存在ではありません。むしろ本校の様々なプログラムの中で、その積極性が生かされ、みんなを引っ張る牽引者としてリーダー的役割を担っている生徒が少なくありません。

本校では、英語力や特別の経験、国内にはない教育などにより形成された貴重な特性をさらに伸ばし、弱点が適切に補強されていくように、個々に応じた細やかな指導を行っています。

教科指導として英語では、本校専任のESL教師が担任し、アメリカの中学高校の標準カリキュラムに沿って組み上げられたシラバスに基づいて授業を進めていきます。大学受験に必要な文法等の授業には日本人教師が当たり、極めて高い総合的英語力を完成させていきます。

一方、帰国生の多くが苦手としている国語や数学などの教科では、補習などを行いながら徐々にレベルアップをはかっていきます。本校に入学してくる帰国生は、潜在的に高い能力を有しており、適切な環境と指導によって、特性を消すことなくその能力をいかようにも伸ばしていけることを、私たちは多くの経験を通して知り抜いています。




 
帰国生として6年間を過ごして
英語力をキープするだけでなく、表現力が豊かになりました
2008年卒業生 A.M

アメリカで生まれ1歳で帰国。再び5歳から11歳までカリフォルニアで過ごしたため、帰国当初は戸惑いの連続。なにしろ積んできた基礎はアメリカの勉強ですから、特に漢字に弱く、地名を覚えるのもひと苦労でした。でも培った英語力を下げることなく、逆に向上させてくれる環境に身を置けたことは、本当によかったと思います。

今年に入って英検1級に一発合格。しかも100点満点中98点という高得点でブリティッシュカウンシル賞までいただくことができました。それを知らされたのはUNS-UN会議に参加している真っ最中。この会議に参加できたこととダブルの喜びになった忘れられない瞬間です。

UNS-UNへの参加はものすごく大きな経験でした。ニューヨークの国連本会議場に入ったこと自体が貴重な体験であり、また応募した「代替エネルギーについて」のフィルムコンテストでは、去年に引き続き上位3作品のひとつに選出されました。世界各国から80校以上が参加するなかで高い評価を得た達成感は言葉で表せないほど。
学校に置かれている英字新聞をはじめ、タイム、ニューズウィークを片っ端から読んで参考にし、創り上げた作品が認められたことは今後の大きな自信になると思います。

こうした成果は、洗足でなければチャンスがなかったと思います。質の高い英語教育はもちろんですが、私がなによりも感謝しているのは環境です。帰国後、公立小学校に編入して味わったのは、私の自己主張に対する周りの拒絶反応。でも洗足では「自己主張していいんだよ」と受け容れていただきました。
かといって何でも言えばよいというものではなく、その加減を先生からも友達からも学びながら、私という人間の核が作られたと実感しています。
今後日本人として生きるか、アメリカ国籍を生かすか、ジックリ考えて進路を決めるつもり。この洗足でなら、ベストの選択ができると確信しています。

 
帰国生インタビュー

中学1年 R.K

インターと変わらない授業がとても楽しい!
生まれたブラジルで2年過ごし、帰国して4歳まで日本にいて、その後スペインで5年間。続いてフランス、イギリスでも暮らし、小学校5年生のときに帰国しました。どの国でもインターナショナルスクールに通っていたので、英語は母国語。スペイン語も一応話せて、フランス語は基本形だけ学びました。洗足に学校見学に来たときには、英語の取り出し授業がまるでインターと同じで、「この学校に入りたい」と心から思いました。私の友達にはアメリカとイギリスとガーナに住んでいた人もいて、みんなそれぞれいろいろな国での生活経験を話してくれるので、そういうグローバルな感じが大好きです。もちろん一般生とも仲良しでクラスはすごくいい雰囲気。一番楽しみにしているのは行事で、クラブ活動も運動系に入って、先輩とも仲良くしていきたいなと思っています。将来の夢はユニセフで働くこと。その準備として高校で模擬国連に行くことも目標にしています。

 
中学1年 E.N
同じ地域に住んでいた友達がいてびっくり!
ドイツで生まれて2年半→日本で3年→イギリスに1年半→ドイツに4年→再びイギリス。そして帰国したので、日本では幼稚園に行っただけで小学校は全く経験していません。洗足は父が一時帰国したときに学校を見に行ってくれて、またイギリスで通っていた塾からもとてもいい学校だと聞いて、入学するのを楽しみにしていました。帰国生同士で話してみたら、ドイツのデュッセルドルフやイギリスのロンドンで同じ地域に住んでいた人がいてびっくりしました。クラスの一般生からは、勉強や日本の学校のことを教えてもらい、みんなとごく自然に友達になれて嬉しかったです。イギリスではボランティアが日常的だったので、人を助けたりお世話をするのが大好き。小さいときからしょっちゅう飛行機に乗っていたこともあり、将来はキャビンアテンダントになりたいなと思っています。英語力を伸ばしていくことも、ダンス部に入部して活動することも、これからが本当に楽しみです。