Teaching and Learning

授業と学習

数学

Mathematics

数学を学ぶことで社会に必要とされる
問題解決能力を育成する

 洗足では中学の数学を「代数」と「幾何」に分けて授業を行っています。いずれの分野も特に中学1年・2年の低学年時には体験的な要素を導入した学習を大切にしています。教科書とノート・鉛筆だけの学びではなく、パソコンを取り入れたり、道具を使って手を動かすなど実習的に学ぶ中から数学の楽しさを体感していく授業を実践しています。
 それと同時に、この時期には、計算のきまりなど数学の基本的なルールを全員が取りこぼしなくしっかりと身につけることができるよう、徹底的に反復練習を行います。また、自学自習の習慣を確立するため、細かいノートチェックやノート指導も行い、生徒の学習をていねいにサポートします。そして中学3年・高校1年ではグループワークなどを多く取り入れ、これまでに培った基礎力をもとに「正しく考え、それを表現すること」に力を入れていきます。
 数学は「思考方法を学ぶ教科」、すなわち「問題に直面したとき、それを解決するためにどんな手法を使ったらいいかを考える教科」です。どんなに難しい問題でも、すべては基礎の融合であり、積み重ねでできています。ていねいに分解していけば、いずれは自分の知っていることに帰着します。実は世の中の様々な問題も同じではないでしょうか。例えば難解な文章も、それが抽象的だから難しいのであれば、それぞれを具体化していくことで理解できるようになるし、複数の事象が重なっていて難しいのなら、一つずつに分けて考えれば良い。答えの見えない社会の諸問題も、数学的な思考方法で細かく分けていくことで、解決の糸口が見つかり、やがては納得する答えにたどり着くことができるはずです。つまり「数学を学ぶこと」はそのまま「社会で必要とされる問題解決能力を育てること」にもなり、それこそが洗足の数学科の目指すところでもあるのです。

Challenge & Vision

今後の取り組み

1

 数学的コミュニケーション能力を育てることは、問題解決を容易にしたり、新しい情報を獲得しやすくしたりすると考えます。そのため、数学科ではこれまで「数学的コミュニケーション能力(数学的に表現する力、数学的に表現されたものをよみ取る力)の育成」に努めてきましたが、この力の育成は、これからの社会で必要とされる能力の1つである問題解決能力を育てることにつながるため、さらに力を注いでいきます。
 これらの力をつけるために、数学的事象を通して、①考えること ②覚えること ③練習すること ④作ること(表現活動) ⑤鑑賞すること(感動すること) ⑥発表すること(議論すること)、これら6つの活動を有機的に行っていきます。

2

 ICTの活用は、図形や関数の問題を視覚的に捉えることができる有効なツールです。ICTを活用しながら、議論を重ねて考えを深め、問題解決能力を高めます。

3

 理科との連携はもちろんのこと、社会や美術・音楽などにも数学が関連していることを扱えるよう検討していきます。

[数学科の目標]

 数学科では6年間を通して「数学的コミュニケーション能力の育成」を目標に教育活動を行っています。「数学的コミュニケーション能力」を育てることは、問題発見・問題解決を容易にしたり、新しい情報を獲得しやすくし、複雑化する社会問題に立ち向かう際に有用であると考えます。その具体的な指針は次の通りです。

  • (1) 数学的に表現する力の育成。
  • (2) 数学的に表現されたものを読み取る力の育成。
  • (3) 数学を通じて、問題構造を見抜く力や問題解決への筋道を立てる力の育成。
  • (4) 数学的な考え方を身につけ、自分の考えを相手にわかりやすく伝える力、相手の考え方を理解する力の育成。

 これらの能力を育てるため、一方的に講義を行うのではなく、グループでのディスカッションを行ったり、レポート作成を行ったり、コンピュータを利用した授業を行うなど、思考力・表現力を養うための取り組みを採り入れています。もちろん、その土台として基礎力は欠かせません。小テストや章末テストなど、土台が身についているかの確認も随時行っています。

[学年ごとのねらい]

 授業は洗足学園独自のシラバスに基づき、1時間ごとの内容を吟味して、計画・実施しています。知的好奇心を揺さぶるような、考える楽しさを体験できる授業を目指しています。
 また、家庭での自学自習を習慣づける意味でも、宿題や小テスト、章末テストを行い、基礎基本の徹底を図っています。さらに、細かいノートチェック・ノート指導をすることで、生徒たちの学習をサポートしていきます。特に中学生のうちは、これらを徹底し、しっかりとした学習の基盤を作っていきます。また、授業を通して、「わかる楽しさ」、生徒の「教え合う楽しさ」が実感できる指導をしていきます。
 その中で、中学1年・2年では、代数と幾何の2分野に分けて学習を進めます。この2年間で、公立中学で学習する内容をほぼ終えます。特に、基礎基本の徹底が大きなねらいとなっています。
 中学3年・高校1年では、高校の内容のうち、数学ⅠAⅡBの教科書の学習をほぼ終えます。ここでは、今まで取得してきた知識を構造化し、柔軟な思考をできるようにすることがねらいです。問題を解くためには知識が必要です。しかし、丸暗記された知識だけでは問題は解けません。うまく知識をまとめ、関連性をつかむ力を養います。すなわち、問題を単に解く力だけでなく、物事を客観的に捉え、論理的に筋道を立てて考えていく力を養います。
 また、高校2年・3年では文理ともに、国公立大・難関大に合格できる学力を養えるよう、質・量ともに十分な授業を展開しており、学校の授業だけで大きな効果を得られることを目指しています。

数学教育の内容と進度

From Teacher

指導上の留意点①

「数学を楽しむ」土台をつくる

 中学課程では、模型や工作を取り入れたり、パソコンを使うなど体験型の授業で数学を学ぶ動機づけを行うとともに、計算練習などで基礎基本を徹底。その後の学習で「数学を楽しむ」ためのしっかりとした土台をつくります。

指導上の留意点②

思考力・表現力を養う

 高校1年まではグループワークを多く取り入れ、解法を話し合って発見することを重視します。「わかる」「解ける」で終わるのではなく、「伝える」力を身につけます。高校2年以降は徹底した答案作成を通して、より深い思考力や表現力を養います。

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