mark    
振り返ればあっという間の6年間。
変化と成長のときは、特別速く時間が過ぎていくのかもしれません。
6年間は1日の積み重ね。
洗足に待つ楽しく充実した日々と時間が、曇りのない笑顔と、大きな成長をあなたに与えてくれるはずです。

8:00am

駅から校門まで約500メートルの道のりを、緑色の制服に身を包んだ中高生たちが登校するピーク時。友だちとおしゃべりしながら、あるいは1人で足早に。爽やかな朝の空気を全身に感じながら、颯爽と歩いていく生徒たち。前を行くのは、元気いっぱいの洗足学園の小学生。通学路の所々には先生方が出迎えて、みんな笑顔で挨拶を交わします。1日の始まりはどうしてこんなにもワクワクするのでしょう。友だちにしゃべりたいことが山のようにあるから、早く教室に行こう! そんな声が聞こえてきそうな登校風景です。

 
8:30am
10分間のショート・ホームルーム。担任の先生のお話を聞きながら、頭を勉強モードに切り替えていきます。
 
8:40am
入学して間もない中1の授業を覗いてみましょう。1時間目は国語。
金子みすゞの詩を学びます。穏やかで凛とした先生の声が、緊張していた生徒の気持ちを和らげ、徐々にクラスが活気づいてきました。1人の生徒が当てられて詩を音読すると、「とてもきれいに読めましたね」と先生。その後、全員で声に出して詩を味わうと、「テンポがいいですね」と優しい一言。先生が質問する度に、たくさんの手が挙がるようになったところでチャイムが鳴り、簡単な調べ学習の課題が出されました。60分は本当にあっという間です。

2時間目の英語は1クラスを2分割した少人数制の授業。導入時はアルファベットを覚えることから始まります。“Are you ready?”“yeah!”先生のきれいな発音に元気よく答える生徒たち。気持ちがのっていると、新しいことがどんどん頭に入ってきます。ノートにスペルの練習をする間は、先生が教室を回り、全員が出来ているのを確認していきます。アルファベットの発音をCDで聴き、習った文字から始まる単語をみんなで探していきました。耳と目と手と口を総動員して学ぶ英語。生徒たちはきっと好きになるに違いありません。

3時間目は地理。「イギリスと日本の時差について」の授業です。先生が大きな地球儀を抱えながら、2国の距離感と緯度、経度を確認し、さらにビーチボールの地球儀を回しながら、地球軸と自転について説明していきます。「なぜ明石市が日本標準子午線に定められたのか?」その理由は一目瞭然。ロンドンのグリニッジ天文台と同じ経度だから。目で見て実感でき、とてもわかりやすい授業でした。
 
12:00pm
午前の授業が終わり、待ちに待ったランチタイム。普段は教室でお弁当を食べているけれど、今日初めてカフェテリアに来てみましたという中1生がたくさんいました。同じクラスの仲良しが集まってお弁当を広げ、あちこちから楽しそうな笑い声が聞こえてきます。売店でデザートや飲み物を買ったり、天気の良い日は外に出てみたり。思い思いの過ごし方をして昼休みは過ぎていきます。
 
12:40pm
54時間目は中3の帰国生のクラスを覗いてみましょう。帰国生を2分割した少人数制の授業です。
ここでは日本語は禁止。
ユーモアたっぷりのカナダ人の先生が、ネイティヴのスピードでどんどん生徒たちに話しかけると、たくさんの手があがり、流暢な英語で答える生徒たち。まるで外国にワープしたかのような国際的な雰囲気です。週5時間、帰国生たちは思いっきり英語を話せるので、英語力をキープできるのでしょう。
ライヴ感溢れる楽しい授業でした。帰国生のクラスに続き、5時間目は高1の英語授業を訪問。週1コマのネイティヴの授業は、1クラス2分割。日本語はもちろん禁止です。ネイティヴの先生の話す英語を、全身を耳にして集中する生徒たち。2人1組に分かれて会話の練習が始まりました。こうして聴く耳を育て、話せて使える英語を身につけていきます。

6時間目は中1の総合的な学習の時間(MY STAGE)。明るく開放感いっぱいの図書室で利用の仕方を教わります。傍らに並んだパソコンは調べ学習の強い味方になってくれることでしょう。
 
4:00pm
放課後になるとクラブの活動が始まります。活動日は最大週4日まで。中には週2日だけのクラブもあるので、勉強との両立には全く問題ありません。中1は90%以上の生徒が加入し、高.になっても60%以上の生徒が続けているそうです。
中高一緒に活動する部が多いので、先輩後輩のタテのつながりも大きな魅力。
文化系も運動系もクラブの種類は多い方だと思います。特に生徒たちに人気があるのは運動系のクラブ。部員数No.1を誇るのは、約120名の部員を抱える吹奏楽部です。文化祭や試合前には、ますます盛り上がりを見せるクラブ活動です。
 
6:00pm
中学生は5:30。高校生は6:00が最終下校時刻。自習室や図書室、カフェテリアの利用もこの時間までになります。「今日も充実した一日だった!」と満足しつつ、少しの疲労と空腹を感じながら、またもや足早に駅に向かう生徒たちです。
 
できることから一つ一つ
中2 M.A
エントランスホールで、自分の名前に○印がついた掲示を見たときは、「認められた」という嬉しさでいっぱいになりました。私が当選したのは生徒会の会計監査。1回目の選挙で不足人員が出て補欠選挙が行われることになったため、勇気を出して立候補したのです。最初の選挙は大講堂でみんなの前に出て演説しますが、補欠選挙の演説は放送室。それならできそうだし、またどんどんリーダーシップを発揮する役職は私には難しいかも…という想いから、まず裏で支える会計監査をやってみたいと考えました。

中1に入学したばかりの頃は、新しい環境に緊張感が強く、表立ったことになかなか自分から関われませんでした。でも1年経っ た今は、少し違う積極的な自分になりたいなと思っています。放送 室で演説した内容は、「私もみんなの役に立ちたいと思って立候補した」という志望動機と意気込み。当選させてもらったからには、生徒の皆さんが充実した学園生活を送れるように頑張っていくつもりです。

こういう気持ちになれたのは、この1年間でいろいろなことに挑戦して、少しずつ自信をつけてきたから。英検4級を中1の2学期に取り、音楽の授業ではフルートを練習して曲が吹けるようにもなりました。ネイティブの先生の授業を初めて受けたときは、1時間ずっと英語だけなので戸惑いましたが、今は会話が通じると、楽しくて仕方ありません。新しいことに次々チャレンジして、できることが1つ1つ増えていくってステキなことです。

将来の仕事はまだ具体的に考えていませんが、やっぱりいろんな人のためになるような仕事に就きたい。目標を探すためにも、もっともっとしっかりした自分になっていきたいと思っています。
 
未来の夢と出会った!
中3 K.K
洗足の講演会で「国境なき医師団」に参加しているドクターの話を聞く機会があり、「スゴイ!」と心が揺さぶられました。シエラレオネの子どもたちを助けようと活動している行動力や、視野の広さに触発され、「私も世界の困っている人に尽くしたい」という気持ちが強くなりました。だから将来は医学か薬学の道に進みたいと、今ははっきり目標が見えています。そう考えるようになったら、今年から始まった化学の授業にもグッと身が入ります。最初は元素記号など暗記事項が多くて抵抗を感じていたけれど、先生が丁寧に説明してくださるおかげで知識が増え、理論が少しずつわかるようになってきました。

またいつも先生が「中高一貫は高校受験がないから気を抜いていいということではなく、早くから将来への準備ができるよさがあるんですよ」と話してくださり、「だったらそれをちゃんと生かさないと」と自覚も出てきました。またドクターの話からは、どの道に進むとしても学力だけではなく、人としての優しさやコミュニケーション力が大事だということにも気づかされました。そのためにも合唱部の活動もちゃんと引退まで続け、先輩や後輩と交流しながら人間的にも成長していけるといいなと思っています。

もちろん英語力も必須。私が一番好きな授業は「多読」です。カートに並べられた本から好きなものを選び、辞書を全く使わずに読みます。1年の頃は絵にほんの少し文字が入った本から始め、今は結構長文を読めるようになりました。今読んでいる本を和訳しなさいと言われたら自信がないけれど、英語のままなら内容がちゃんとわかるのが不思議。読むことが大変でも苦痛でもなく、ひたすら楽しい授業で、将来役立つ力がつけられるので安心です。
 
世界の実情を肌で体感
高1 M.K
「国際ボランティア体験inベトナム」という広告を学校の掲示板で見つけたとき、「やってみたい!」とすぐに行動を起こしました。
これはベトナムに行って枯葉剤被害者支援施設やストリートチルドレン自立支援施設の子どもたちと交流してくるという、神奈川県が企画する青少年海外派遣事業です。第1次審査では応募動機とベトナムで活動したいことを400字ずつ書いて提出。第2次審査の面接も無事に通過し団員に選ばれました。応募手続きは全部自分ですませ、学校に合格の報告をしたときはちょっと誇らしい気分。希望いっぱいで現地に向かいました。

実際に施設を訪問してみるとイメージとは大違い。子どもたちはたくましくて、日本の子どもより気遣いがあり、明るく暮らしていました。でも枯葉剤のせいで、今も赤ちゃんに障害が出たり、貧しさのために幼い子が親に捨てられる現実には大きなショックを受けました。またストリートチルドレンが暮らす「子どもの家」を創設したのが日本人と知ってビックリ。そういう子どもたちが教育を受け、日本で言えば東大のような大学に受かったり、数学オリンピックでも活躍している話を聞いて、嬉しくなりました。

一番感じたのは、お互いに助け合えば不幸な境遇を乗り越えられるということ。今、私は一緒にベトナムに行った他校の子達と新しくボランティア団体を作り、UC(United Children)に加盟して地域活動をスタートしています。今できる身近なことから始め、将来は国連やJICA、国境なき医師団など貢献できる道を探っていきたいと思っています。それを実現するためにも、今はまず勉強。周りに認められるくらいの学力をつけ、リーダーシップを磨き、自分が望む世界に飛び込んでいきたいとワクワクしています。
 
見えてきた「私が進むべき道」
高2 R.K
今準備しているのは今年の12月に行われる全国高校生英語ディベート大会への出場です。実は昨年も参加したのですが、準備不足で惨敗。何しろ出ようと決めたのが申し込み締め切りの前日で、バタバタしたまま本番に突入し、周到な準備をしてきた他校に圧倒されてしまいました。でも逆にそこで感じたのは洗足生の英語力の高さ。ポテンシャルはあったのに論拠の弱さを突かれて敗れたのが悔しくて、だから今年はリベンジ。英語圏に1年以上住んでいた生徒は1チーム2人までと制限されているので、自信アリの一般生も誘い、今回は上位を狙います。

もともと洗足を志望したのは、1年だけの海外体験で帰国生として受け入れてくれたから。ロシアでインターナショナルスクールに通っていた英語力はさほど高くなく、洗足の教育を受けていなければ全くしゃべれなくなっていたと思います。それに加えて高1の夏休みには個人的にアメリカに短期留学し、英語で話す自信を深めました。

英語を学ぶほどに感じるのは、日本に溢れる訳語への不満。例えばティーン向けの小説「トワイライト」の和訳は「ん?」と違和感が多く、外国映画の邦題にもたびたび疑問を感じます。それで今興味しんしんなのが海外商品を日本でプロモーションする仕事。いい商品なのにプロモーションがクリエイティブでないために評価されないのは悲しいし、改善点は多いと思っています。自分なりの着眼点を生かすためにも、とにかく今は自分磨き期間。私の中でpriority No.1のダンス部の活動では創作上の大変なことや悩みもあるけれど、部活は社会の縮図的なところがあり、人間関係からもたくさんのことを学んでいます。そして年末にはディベートで結果を残したい!洗足生の心意気でがんばります!!